(Cidara)ヒト化マウスモデルを用いたPD-1単剤療法と比較して腫瘍縮小効果を向上させるCD73/PD-1を標的とする多特異性薬物Fc融合体(DFC)の発見

CD73/PD-1を標的とする多特異性抗体

AACR 2024
2024年4月9日

要旨

PD-(L)1軸阻害剤の承認により、免疫療法は、従来の化学療法と比較して副作用が少なく、有効ながん治療法の一つとして確固たる地位を確立した¹。しかし、抗PD-(L)1療法は持続的な奏効を示しているものの、反応を示す患者はごく一部に留まっている。抗PD-1療法から腫瘍が逃れるメカニズムの一つは、アデノシンなどの免疫抑制性代謝産物の放出によるものである。 免疫細胞や一部の腫瘍に発現する細胞外酵素であるCD73は、アデノシン生成における律速段階であるAMPからアデノシンへの変換を触媒する2(図1A/B)。奏効率を向上させる戦略として、我々はファースト・イン・クラスの多特異性CD73/PD-1標的DFCを開発した。 本稿では、低分子CD73阻害剤と、PD-1阻害ペプチドを結合させた独自のヒトIgG1 Fc融合タンパク質とが安定的に結合した多価コンジュゲートからなる、二重標的型DFCである「CD73/PD-1-001」について述べる(図2)。この多特異性DFCは、承認済みのPD-(L)1阻害剤と比較して、差別化が可能であり、治療効果の向上が期待される。

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